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ゾンダーコマンド 映画

本作に出てくる「ゾンダーコマンド」、恥ずかしながら僕は全然知らなかったんですが(汗)、町山さんの話によると、「灰の記憶」 という映画でも扱われたことがあって。. 1 ETHICS‐REPRESENTATION(現代の映像環境とナチス映画―ゾンダーコマンドとヒトラーはどこを歩くのか;ホロコースト表象の転換点―『サウルの息子』の触感的経験をめぐって;キッチュで殺せ―ナチス・映画・小市民) 2 HITLER‐GERMAN STUDIES(ナチス時代の. 橋本:この映画は4枚の写真を出発点としてストーリが展開されます。アレックスがいかに困難な状況で写真を撮ることができたのかを描く選択肢もあったのに、そうしなかった。それはなぜか。 サウルは、そういったヒーローとは全然違う人物なんですね。サウルの行為は、わたしたちが仮にアウシュヴィッツという場所で働かされていたらサウルのようになってしまったかもしれない、ということを痛感させられる。サウルは自分自身だと思えてくる。その感覚は、自己満足とは全く異なるものです。自分がそこにいたら、どうするのか―—実際に経験していない世代、38歳の若い監督が、想像力を超えて向き合ってみたということだと思うんです。 堀:すごく意欲的な作品で、現場はほとんどが収容所の中です。しかも、その多くが主人公を含む回りの人間たちの表情をとらえているので、アップが多い。その分、迫ってくるものがあります。こういう作品でカンヌをとり、欧米の映画界で認められるのは、非常に嬉しいことだなと思います。 この作品から学ぶことは、アウシュビッツは必ずしも歴史の特異な悲劇ではないんだ、ということだと思います。ユダヤ人虐殺ほどの悲劇はなくとも、人々が自分の日常の生活を維持するのが精一杯となり、あらゆる社会問題に対して、当事者意識がなく、無関心であることは、いまも共通したテーマです。 当時、ナチに賛同していたのは農民のみなさんでした。賛同する姿勢を示すことで職が得られ、社会福祉上の補助も受けられる。具体的な日常を支えるためのオプションが用意されていた。自分たちの半径数メートル以内の生活を維持するために、人々は理性を失っていく。無関心を装うことで感情をなくし、こういった虐殺をある種、見殺しにするようなことに加担していく。そういう大衆心理は非常に怖いですよね。「あの家族はおかしい」と密告する例もあったようです。 プロパガンダ、映像、文章、ポスターなどは、われわれが気付かないうちに目に入ってきます。インターネットも発達した現代は、余計に入り込みやすい。警戒心を持ったほうがいいと思います。 橋本:本当に遠いところの話ではないですね。現代の日本の社会のことも考えながら観ていただければと思います。.

堀:これらの写真はどういう目的で撮られたのでしょうか? 橋本:当時、強制収容所の存在そのものが知られていなかったので、これほど恐ろしいことが繰り広げられているのだと周知したい、そういう目的だったと思います。 これらの写真は、一緒に手紙が添えられていたんです。詳しい内容は本に載っていますが、「これを広めてくれ」ということが強調されていた。写真さえあれば信じてくれるはずだ、写真があれば世界へ広まるはずだから、と。それから、もっとフィルムを送ってくれ、というメッセージが伝えられていました。 堀:大学生の頃、僕はナチスドイツのプロガパンダを専門に勉強しており、アウシュヴィッツへも行きました。現地で資料を読んだり、聞き取りをすると、当時のドイツ国民の皆さんも、貨物列車を運転したり、郵便局員として情報を集めたり、ユダヤ人虐殺に何かしらに関わっている。けれども、自分が行なっている行動の延長戦上に強制収容所でのガス室の存在があるということは、よく知らされていなかった。自分がその過程に加わることで、殺人、ジェノサイド(ある人種を計画的に絶滅させようとすること)に加わっているという意識があまりなかった。ドイツ全土で、大規模に行なわれている虐殺であり、ユダヤ人がこういう状況に陥っているということを知らせたいという思いは、当事者の間では相当高かったようですね。 橋本:世界が知ってくれさえすれば状況は変わるはずだ. この映画のゾンダーコマンドまんまだったな いかによくできた映画だったのかを今更ながら思い知った 4 番組の途中ですがアフィサイトへの転載は禁止です (ワッチョイW c20c-Rugs) /08/16(日) 23:48:34. (赤江珠緒)へー。 (町山智浩)で、これはそのハンガリーの女性の事務員がずっとただ働いているだけなんですよ。オフィスで、デスクワークしてるだけなんですよ。で、それをピンぼけの、彼女にだけピントが合ったカメラで彼女のすごいクローズアップだけずっと撮り続けているのがその『ちょっとの我慢』っていうタイトルの短編映画なんですね。この監督がその前に作っている。 (赤江珠緒)うん。 (町山智浩)これね、要するに、『ユダヤ人を虐殺するっていうのも、ちょっと我慢していればいつか全部終わってすっきりするんだ』っていう意味なんですよ。 (赤江珠緒)そういうことか。 (町山智浩)ハンガリーの人に限らなくて、まあフランスもそうでしたけども。ユダヤ人の虐殺に協力してますからね。 (赤江珠緒)そうですよね。だって、それまでは本当に隣人だったり隣に住んでいるような人を・・・ってことですもんね。 (町山智浩)そうですよ。それまで仲良くしていた人たちですよ。近所に住んでいる。 (赤江珠緒)ねえ。 (町山智浩)で、その人たちをまあ、貨物列車にブチ込んでいたんですけども。その時にじゃあ、普通のハンガリー人はどうしていたか?っていうと、この『ちょっとの我慢』っていう感じで。目の前のものは見えない。何が起こっているかは見ないふりをしてたんですね。 (赤江珠緒)見ないふりですね。 (町山智浩)それでただ、事務だけに没頭して。現実を見ないでいたってことですね。 (赤江珠緒)その良心の呵責とかをちょっと抑えておくという意味での『ちょっとの我慢』。 (町山智浩)封じ込めるってことですね。そう。『ちょっとの我慢』っていう言葉はね、T・S・エリオットの『荒地』っていう詩の中に出てくるんですけども。これ、注射をする時にお医者さんが『ちょっとの我慢だよ』って言うんですよ。その言葉なんですよ。だからそれが、普通の人たちの感覚だったんで。要するに、ナチだけを断罪している映画じゃないんですよ。 ゾンダーコマンド 映画 (赤江珠緒)そこが怖いですよね。 (町山智浩)怖いんですよ。これはすっごいなと思いましたね。はい。で、まあこれはアカデミー賞確実だろうと。 (赤江珠緒)はー! (町山智浩)技術的にも画期的だしね。撮り方とかも。 (赤江珠緒)あ、そうですか。でもそのね、映画として、主人公がバーン!と映って、後ろがボケている状態でも、見ていて物足りない.

(町山智浩)はい。これも本当にあったことなんですけども。で、この映画はハンガリー映画なんですよ。で、これがまたひとつ、大きな問題なんですね。実はその時に、この映画っていうのはね、1944年の10月6日と10月7日を舞台にしている、2日間の出来事なんですよ。 (赤江珠緒)はい。 (町山智浩)っていうのは、ハンガリーっていうのはドイツの味方だったんですよ。ずっと、第二次大戦の時に。 (山里亮太)はい。 (町山智浩)それで、1944年の春にドイツ軍に占領されるんですね。それもまあ、自主的に占領される形をとるんですよ。ハンガリーは。それで、積極的にユダヤ人狩りに協力したんです。ハンガリー政府は。ハンガリー人は。 (赤江珠緒)はー!そっかー。 (町山智浩)それで、それからこの映画の舞台になる10月までのわずか6ヶ月間に44万人のユダヤ人をアウシュビッツに送ったんですよ。ハンガリーは。だからそれをいま、ハンガリーで映画化するっていうのは大変な事態なんですよ。 (赤江珠緒)そうですね。 (町山智浩)『これはナチがやったんだよ』っていう話じゃないんですよ。自分たちが一緒にやったことなんですよ。だからこれは強烈な映画ですよね。で、要するにハンガリーだけで44万人が一箇所のアウシュビッツに半年で送られるって、どういうことだかわかります? (赤江珠緒)一箇所に? (町山智浩)処理できないんですよ。これ、アウシュビッツじゃ。どうなるか?っていうと、その収容所の中が全部、人でいっぱいになっちゃうんですよ。送られてきたユダヤ人で。これね、そのゾンダーコマンドの中にカメラを隠し持っていた人がいて。写真を撮っているんですよ。現場で。で、密かに現像して、瓶の中に入れていたらしくて。それ、現在でもネットで探すと出てきますよ。 (山里亮太)へー! (町山智浩)その、アウシュビッツの土地の中が裸のユダヤ人でいっぱいになっている写真があります。それを元にしています。この映画は。それを再現しようとしています。で、要するにガス室で殺せないものだから、ドイツ兵たちもパニックになっちゃって。もう機関銃乱射して、火炎放射器を撒き散らして、めっちゃくちゃになってくるんですよ。だんだん。 (山里亮太)ええーっ!? (赤江珠緒)めちゃくちゃですね。 (町山智浩)で、しかもそのゾンダーコマンドたちは反乱を起こそうとして. 映画『サウルの息子』は、これまで歴史の闇に葬られてきた強制収容所の悲劇の部隊“ゾンダーコマンド”にスポットを当てた作品。 ゾンダーコマンドとは、収容者の中から選抜された特殊部隊のことである。. 3ぐらいの長さなんですね。だから横にすごい長いんですよ。2倍以上あるんですよ。縦の。だから、手前にディカプリオの顔があると、その向こう側に風景がきれいにいっぱい映って見えているんですね。『レヴェナント』は。ところがこの『サウルの息子』は・・・ (赤江珠緒)うん。じゃあ、広大な景色とかがね、ばっちり映るわけですもんね。 (町山智浩)広大な景色が見えるわけですね。横長のスクリーンで。ところがこの『サウルの息子』っていう映画は縦1に対して横の比率が1. ゾンダーコマンド。 しょーん。 さん; 年7月10日 21時33分; 閲覧数 1078; 役立ち度 2; 総合評価; ★★★★★; ゾンダーコマンド 映画 年カンヌ国際.

See full list on miyearnzzlabo. 年 ハンガリー. 映画 サウルの息子.

年に公開された映画「サウルの息子」は、まさに収容所でのユダヤ人ゾンダーコマンドを描いた作品だった。 収容所の様子を克明にメモ、36年. ゾンダーコマンド 映画 アウシュヴィッツにこと知らずに、この映画だけをみたのでは理解が不十分であるが、 収容所を見学して、ゾンダーコマンドという存在の説明を聞いたうえで映画を見たので、 主人公の背後でややピンぼけで映っているものが何なのかがわかる。. I ETHICS – REPRESENTATION ゾンダーコマンド 映画 01 現代の映像環境とナチス映画──ゾンダーコマンドとヒトラーはどこを歩くのか=夏目深雪 02 ホロコースト表象の転換点──『サウルの息子』の触感的経験をめぐって=田中 純 column フェイク/リアルは相反するのか──『帰ってき. 3しかないんですよ。 (山里亮太)あ、ほぼ正方形ぐらいの? (町山智浩)そうそう。だからね、昔のテレビの縦横比。 (赤江珠緒)ですよね。映画じゃない感じですね。 (町山智浩)映画じゃない感じですね。文庫本とかを横に倒した感じですね。 (赤江珠緒)うん。 (町山智浩)だから・・・しかもカメラが20センチぐらいに近づいているので。主人公サウルに。画面の6割はサウルの顔が占めちゃっているんですよ。 (赤江珠緒)へー。ええ、ええ。 (町山智浩)だから、向こう側、何も見えないんですよ。何が起っているのか。だから怖いんですよ。 (山里亮太)あ、映ってないところで、こんなことが起きてるんじゃないのか?っていう風に。 (町山智浩)そうなんですよ。だから. (町山智浩)ただ、ディカプリオの『レヴェナント』の方もそういう映画だったんですよね?ディカプリオが苦労しているのを、いつも画面の手前の方にディカプリオの苦しんでいる顔があって。その向こう側に美しい風景が映っているという映画だったんですね。『レヴェナント』っていうのは。 (赤江珠緒)はい。 (町山智浩)で、しかも、前も説明しましたけど、超広角レンズを使っているんで。手前のディカプリオにも、はるか遠くの山の風景にもピントが合うっていう映像だったんです。ところが、この『サウルの息子』は全く逆で。手間のサウルの顔にはずーっとピントが合っているんですが、その向こう側が全くピントが合ってないんですよ。 (赤江珠緒)へー! (町山智浩)ずーっとボケっぱなしで、何が映っているのかよくわからないんですよ。ボヤーッとしか映ってなくて。 (赤江珠緒)えっ?それで映画になるんですか? (町山智浩)そうなんです。で、しかもですね、この画面がですね、『レヴェナント』っていう映画の方はスクリーンが縦1に対して横が2. ハンガリー出身のネメシュ・ラースローがメガホンを取り、強制収容所に送り込まれたユダヤ人たちがたどる壮絶な宿命に迫る感動作。仲間たち. ホロコースト映画で、語られてこなかったユダヤ囚人のゾンダーコマンドという特殊部隊を描いた傑作だと思います。 アウシュビッツ=ビルケナウ収容所の、歴史的事実を踏まえたこの映画は、ドキュメンタリーを超えて力があると感じました。. (町山智浩)ものすごい映画でした。これはですね、第二次世界大戦の時にナチスドイツがいわゆるホロコースト。ユダヤ人の絶滅のためにポーランドに作ったアウシュヴィッツ=ビルケナウ収容所っていうところが舞台なんですね。 (赤江珠緒)うんうん。 (町山智浩)で、このサウルっていうのは主人公の名前で。その虐殺の手伝いをやらされていたユダヤ人が主人公です。 (赤江珠緒)ユダヤ人が? (町山智浩)はい。っていうのは、ユダヤ人の虐殺というのは実際の作業はドイツ人がやったわけではないんですよ。 (赤江珠緒)ええーっ!? (町山智浩)彼ら自身が手を汚したくないから、ユダヤ人自身に無理やり、やらせていたんですね。『逆らったら殺す!』っていうことで。 (赤江珠緒)はい。 (町山智浩)で、その作業をさせられた人たちっていうのはですね、ドイツ語で『ゾンダーコマンド』。日本語に直すと『特別労務班』と呼ばれていたんですけども。この『サウルの息子』っていう映画は、観客にゾンダーコマンドを体験させる体験映像映画なんですよ。 (赤江珠緒)うわー・・・はい。 (町山智浩)先週紹介した映画で『レヴェナント:蘇りし者』っていう映画は、熊に齧られたレオナルド・ディカプーちゃんが真冬のロッキー山脈でサバイバルする地獄をですね、カメラがディカプリオの顔20センチぐらいに密着して、ずっと撮り続けるっていうディカプーサバイバル体験映画だったんですね。 (赤江珠緒)はいはい。 (町山智浩)ところがこの『サウルの息子』っていうのはアウシュビッツ版なんですよ。 (赤江珠緒)ええー・・・ (町山智浩)で、まずですね、アウシュビッツの収容所にヨーロッパ各地からユダヤ人を満載した貨車が到着するところから始まります。はい。で、ユダヤ人は立ったまま、貨物車にぎゅうぎゅうに詰め込まれて、5日も6日も、水も食料もなしで揺られてきたんで。もう、着いた段階で幼い子供や老人は死んでいるんですけど。 (赤江珠緒)うわー・・・ (町山智浩)で、生き残ったユダヤ人たちをサウルたちゾンダーコマンドが誘導して、更衣室に連れて行きます。で、服を脱がすんですね。『ここでシャワーを浴びるから。シャワーを浴びた後、労働が始まるから。お前たちは服を壁のフックにかけて、そのフックの番号を覚えておけ』って言うんですよ。 (赤江珠緒)うん。 (町山智浩)みんな、ここ.

そんなふうに思います。 先日nhkで放送された、 ゾンダーコマンド. ゾンダーコマンドとは、収容されたユダヤ人の中から死体処理のために選ばれた特務班で、彼らは4ヶ月から6ヶ月ほど処刑が延期されたという。 アウシュビッツでは全部で13期のゾンダーコマンドがいたそうで、本作は第12期のゾンダーコマンドが描かれて. ゾンダーコマンドは本当に辛い立場です。仲間を殺して、その仲間を殺したあとは自分たちも殺されてしまう。 トータル・・・あなたはこの衝撃を受け止めることができるか・・・。. ゾンダーコマンドの実際のメンバーが当時、収容所内で撮影した写真に写っているのは、彼らがガス室で殺されたユダヤ人たちの死体を野外焼却.

to 299 円 (年08月21日 07:29時点 詳しくはこちら). この映画ではそれら「率直な表現」をキッチリ聞くことができる。 ユダヤ人の絶滅政策は、まさしく国策だった。憎悪や偏見を国家が保証していたのである。その異常にして非現実的な世界の一端を垣間見ることができる、とても不気味な映画だ。. 「ゾンダーコマンド」という仕事 無名の新人監督の作品にして、年カンヌ国際映画祭でいきなりグランプリを獲得した、いま世界中の映画関係者にもっとも注目されている映画である。 1944年のアウシュヴィッツ=ビルケナ. ゾンダーコマンドの歴史家・記録保管者として蜂起やゲットーの歴史を伝えたレヴェンタル。 ポーランド出身でありながらフランス語で手紙を書き、妻は再婚してもよいが、娘に継父を持たせたくないので娘はすみやかに結婚させるようにと告げたヘルマン。.

ちなみに、ゾンダーコマンドを描いた作品としては、『サウルの息子』という映画があり、二年ほど前にDVDで見たが、あれほど重い映画は他にはあまり思いつかない。 いつか、この貴重なメモの数々の翻訳が書籍化されれば、ぜひ読みたいと思う。. 堀潤さん(以下堀):『サウルの息子』を事前に拝見し、監督にもインタビューをさせていただきました。監督はとにかく淡々と事実を描き切る、戦争を題材した映画にはいわゆるヒロイズムは必要ないと語っていらっしゃいました。 戦後70年、71年目を迎えます。当時の記憶が風化していくなか、まだ明らかになっていない、歴史の扉の奥底にしまわれてしまう事実もあるわけです。僕は、去年、一昨年と戦争証言を聞き、アーカイブを続けていまして、話し手である当事者は、70歳、80歳、90歳になったからようやく語れる、という話もありました。 今回の映画のモチーフには、写真が大きな意味を持っています。アウシュヴィッツの過酷な状況を記録した4枚の貴重な写真を元に物語を展開していきます。橋本さんは、まさにその写真を解説した本『イメージ、それでもなお アウシュヴィッツからもぎ取られた四枚の写真』を訳し、研究をされています。この4枚のお写真は、どういう写真なのでしょうか? 橋本一怪さん(以下橋本):1944年の8月にアウシュヴィッツで撮影された写真です。アウシュヴィッツで写真を撮るなんて、ほとんど不可能に近いことでした。この写真は、わずかながらの協力者に頼んで、フィルムを歯磨き粉のチューブに隠すなどして、切れ端だけを外に出すことができたというものなんです。 1枚目の写真(A)は、おそらくガス室の扉の陰に隠れて撮っているもので、先には死体らしきものが転がっていて、燃やされているように見えます。 堀:よく撮影しましたよね。強制収容所にいて、最終的にはガス室で殺される。そのなかでどうやってカメラを持ち込めたのか。そして、どうやって撮影ができたのか。 橋本:撮っている人物は、通称 “アレックス”。最近まで誰が撮ったのかすらわかっていませんでしたが、ここ4、5 年ぐらいの研究で、この人じゃないかという特定がなされた。ギリシャ人の誰々だと、ようやく名前までわかったんです。4枚の写真については、歴史の研究が未だに続いている、ということを主張しておきたいです。 これは何を撮ったのかわからないような写真ですね。ファインダーを覗いて撮るわけにはいかず、何が撮れるかわからない状態でシャッターを押しているから、このような写真になったのだと思います。. この映画はアウシュビッツ強制収容所で ユダヤ人の死体処理を行う特殊部隊「ゾンダーコマンド」 に配属されたハンガリー系ユダヤ人のサウルという男の物語です。つまり「ホロコースト」の映画です。.

ゾンダーコマンドとは、ナチスが選抜した、同胞であるユダヤ人の死体処理に従事する特殊部隊のことである。 彼らはそこで生き延びるためには、人間としての感情を押し殺すしか術が無い。. 本の前提として、知っておかなければいけないのは、論争の書であるということ。前半では4枚の写真を検証しています。その検証に対して、激しい反論が寄せられるんです。反論した人物は、フランスの映画監督、クロード・ランズマン。ホロコーストに関わった人たちのインタビューを記録した『SHOAH』という9時間半にも及ぶドキュメンタリー作品を手がけた監督です。撮影は、証言とるだけで撮影はしないから、なんて嘘をついて行われたようです。 堀:日常生活にすっかり戻って、商店主かなんかをやっているような元ナチス側の人物にも話を聞いて、過去をほじくり返したりするんですよね。その大胆さもおもしろく、見所の多い作品でした。証言や人の言葉だけを使ってアウシュヴィッツを再構築するというやり方で「記録」している。アウシュヴィッツをはじめとする、あの恐ろしい現実は「イメージ」だけでは描ききれない。だから、ただただ証言だけを使うというやり方で作品にした。 そんなランズマンが、『イメージ、それでもなお』を執筆したディディ・ユベルマンに対して、激しく反論するわけです。イメージをいくら掘り返してみたところで、真実には達し得ない。そんなのは、スティーヴン・スティルバーグ監督の作品『シンドラーのリスト』のようなハリウッド映画を観て、一時期だけシンドラーの気持ちになって、自己満足する観客と変わらないじゃないか、と。「想像してみる」なんておこがましいと反論を突きつける。 ゾンダーコマンド 映画 堀:強烈な歴史の悲劇を伝えるときのジレンマはありますよね。深刻な状況を見せつける映像ではなく、淡々と「事実」を知っておいてもらいたいと思っても、そのテーマについて知ろうとするモチベーションがある人以外には届かない。 橋本さんは、『イメージ、それでもなお アウシュヴィッツからもぎ取られた四枚の写真』を翻訳されていたとき、まさにこの論争の真っ只中にいた。どういうスタンスで翻訳されていたんですか? 橋本:10年前に訳させていただいたんですけれども、ディディ・ユベルマン派、クロード・ランズマン派、どっちにもつかずにできれば議論全体を紹介したいと思っていました。ランズマン側の弟子のマジマンという人がいまして、彼の理論も読めるようにしておくべきだと、翻訳して平凡社から小冊子にして出しました。ランズマンやマジマンは口が悪いんですよ。誹謗、中傷に近いような形でユベ. 1944年、アウシュヴィッツ=ビルケナウ強制収容所。そこには連日移送列車で大勢のユダヤ人が運ばれてきていた。ハンガリー系ユダヤ人である. ゾンダーコマンドであるということはどういうことなのか、強い現実感を与える映画です。メロドラマではありません。ゾンダーコマンドに対して非常に謙虚な気持ちで描かれています。(クロード・ランズマン監督) <ネタバレ>.

ゾンダーコマンド結成後、収容所解放までに14サイクルもの入れ替えがあったとされる 。 反乱. See full list on wotopi. 映画の中でゾンダーコマンドが病気を産むシラミを退治するために、シャワーを浴びて消毒するだけだと言って囚人をガス室に送っています。 チクロンBから発生するシアン化水素は空気より軽く拡散しやすいため、密閉された空間(ガス室)で使われました。. という期待が込められているんですが、思うようにはいかなかった。この写真も外には伝わったんですけれども、アウシュヴィッツの存在をなくすことはできなかったですし、期待する効果は得られなかった。その背景には、知らないという事実だけではなく、知ろうとしなかったこともあるんじゃないかと思います。 堀:写真の検証って難しいですよね。4枚の写真を研究していく中で、どういう事実が読み取れましたか? 橋本:例えば4枚の写真のうち、1枚(B)は何も映っていない。こういう写真があるからこそ、撮影が難しいことがわかる。はっきりとした写真が撮れなかったんです。(A、Cの)黒い枠のようなものが何なのか。これだけではガス室とはわからない。風向きがこうだからこうで. 映画 「鍵穴から『ゾンダーコマンド』の世界を覗いてみたというイメージの作品」―『サウルの息子』(15) ネメシュ・ラースロー監督来日記者会見レポート. ありのままを映像にしようと思ったら 「観るに耐えない」レベルに. 「鍵穴から『ゾンダーコマンド』の世界を覗いてみたというイメージの作品」―『サウルの息子』(15) ネメシュ・ラースロー監督来日記者会見. と検討しながら資料を読み解くことで改めて事実も浮かびあがってくる。 「裸の女性の人々」という写真(D)は、戦後、アウシュヴィッツの記録として.

ゾンダーコマンドを描いた数少ない映画もおすすめ。 サウルの息子(字幕版) amzn. サウルの息子の作品情報。上映スケジュール、映画レビュー、予告動画。年・第68回カンヌ国際映画祭でグランプリ、第88回アカデミー賞で.